アルミ縞板とは
縞板とは金属板材を加工して作られた板状の製品で、別名「チェッカープレート」とも呼ばれ、主に建物の入口付近などに敷かれているケースが多いです。
縞鋼板があることで、滑り止めとしての役割を果たしていることが多く、滑り止め・水ハケ効果、耐久性、加工性、そして経済性にも優れた製品です。
床用板として国内で使われているものは縞目が5本線のものが一般的です。
アルミ縞板はアルミを使って製造されたチェッカープレートのことを指します。
アルミの性質を活かして、車両や船舶、建築などさまざまな分野で活用されています。特に銀白色の外観が美しいことから、トラックの架装としても重宝されています。
アルミ縞板の特徴
軽量
アルミの比重は鉄や銅の約1/3で、非常に軽いのが特徴です。
合理的な形状と材質により無駄な重量を極力省いています。
強度上からも重量が軽減できます。また単位面積当たりの重量が軽いので非常に経済的です。
絶大な滑り止め効果
縞目模様は周辺に対し45度の角度をつけており、どの方向に対してもすべり止め効果は等しく、高い安全性が期待できます。また縦横自由な板取が可能で、資材の節約につながります。
溶接性及び加工性は良好
溶接性を配慮した成分系を採用し、さらに適切な圧延方法により製造していますので、溶接性及び加工性は良好です。
良好な耐摩耗性
材質的にも、形状的にも、優れた耐摩耗性を持っていますので縞目模様の摩耗が少なく、経済的にも大きな利点があります。車両などの素材として使用すれば、省エネルギーにも貢献できます。
良好な水切れ
縞目模様により水切れ効果を高めていますので、水洗い又は降雨の際の水切れが良好です。屋外の使用にも適し、その上薄物もありますから経済的な使用もできます。
アルミ縞板のサイズと板厚について
板厚は2mmから6mmが一般的です。この板厚には縞模様の突起部分は含まれません。
一般的なサイズは横が914~1500mm、縦が2000mm~3050mmです。ここから用途に応じて切断加工や穴あけ加工などを行い、目的のサイズに加工していきます。
また、アルミ縞板の板厚は2mm~6mmが平均的で、0.5mmごとで販売されることが多いです。
アルミ縞板は縞模様が5本線で表面に光沢がないものが一般的ですが、メーカーによっては表面に光沢のあるものや4本線のもの、独自の模様のアルミ縞板などを取り扱っているところもあります。使用用途によっては流通が少ないものを選定する必要があります。
アルミ縞板の用途
用途 | 使用例 |
鉄道車輌、船舶の甲板、デッキ | ブリッジ、ハッチの階段、タラップ、廊下、船舶エンジンの周りの床板 等 |
建築構造物の床、通路、階段 | 倉庫・工場の敷板、工場内作業床板、工場階段、作業通路、ビル非常階段、ラセン階段、横断歩道橋階段、溝蓋、ビル・タンクなどの構造物の床板・通路・歩廊・階段、橋梁の歩道橋、各種建築物の階段・足場渡板 等 |
バス、トラック、特殊車などの床板および側板、ステップ | 各種車輌・特殊車・電車のステップ板、バスのバンパーデッキ、バスのステップ、バスの床板、トラック荷台、トレーラー・ダンプカーの荷台床板用 等 |